定修工事の必要性とは?
定修とは定期修理の略です。化学プラントや石油プラントなどのプラントでは通常24時間休むことなく運転しています。設備に不具合が出るたびに点検や補修をしていては生産性が落ちてしまいます。そのため定期的なメンテナンスを期間を定めて行います。そのメンテナンスのための点検や補修のことを定修工事と呼びます。定修工事には「点検」「洗浄」「修繕や交換、改造」と大きく分けて3つの工事が行われます。
定修工事の点検・洗浄とは?
プラントの点検は法律で定められている定期点検の他に、自主的な点検を行います。通常はプラントの停止とともに点検作業を行いますが、高熱を発する設備では熱が下がるのを待って点検作業に入ります。タンクやボイラー、配管などは定修工事期間に洗浄されます。事前に補修項目が設定されている工事も多いですが、点検や洗浄作業によって腐食や不具合が見つかれば運転再開後に支障がでないように補修工事が行われます。
修繕や交換、改造工事とは?
定修工事前に不具合がわかっている場合には、定修工事に入るとすぐに修繕や交換、改造工事に着手します。事前に決められた項目に沿って、どのような工事が必要かをピックアップし部品や材料の準備を含め、作業手順を打ち合わせておきます。定修工事には溶接作業など特定の技術を持つ職人や解体業者などが必要不可欠です。そのため各プラント内の作業員だけでなく、外部の工事業者が入って行われる場合が多くあります。また、全体の作業を管理する施工管理者も必要になります。
定修とは、定期修理の略語で、日々稼働を続ける工場で使用されている機械や設備に対して行われる定期的なメンテナンスです。不具合を事前に防ぐことを目的として実施されます。